糖尿病の食事療法

かっては、「糖尿病食」と言われると一見暗いイメージがありましたが、近頃話題の「糖尿病食ダイエット」や「低・インスリンダイエット」などの影響で、逆に健康的で、低カロリーの健康食(ヘルシー食)というイメージのほうが定着してきています。

糖尿病や糖尿病予備軍の人が、高血糖を改善するために行う食事療法では、できるだけ血糖値を急激に上げない食物を栄養バランスを考えながら適度に摂取することが、一番大切です。

決してすべてのものを、食べることを我慢するのではなく、必要な栄養素を摂取しながら、カロリーを抑えていくことを考えましょう。

 


・自分に必要なエネルギー量を知る

・栄養バランスを考える

・毎日続ける

 

上記の3点に注意して食べることの楽しみを増やしましょう。

昔から「一病息災」という言葉がありますが、よく言ったもので、高血糖が発見されて食事療法を見直し体が健康的になり、体調が改善され高血圧や他の内臓疾患の脅威から離脱できた人はたくさんいます。

肉や油ものとも上手に付き合うことにより、旬の野菜の味をより感じるようになり、食生活が豊かになることが理想的です。

毎日の食生活を変えることは、最初はかなり面倒くさいと感じますが、やり始めると、たくさんの楽しみや効果が生まれてきます。

「やらなければいけない。」という義務感から、「やる楽しみに」という前向きな姿勢に変わることができれば、90%達成できたと考えましょう。

何事も押し付けられると反発するのが、自然な成り行きです。やらなければ、気持ちが悪いというふうになればしめたものです。

明日からではなく、今日からです。

食事療法7つの約束

(1) 1日の適正なエネルギー摂取量を守る。
・標準的な男性の場合 1400kcal~1800kcal
・標準的な女性の場合 1200kcal~1600kcal

上記数字に、軽作業の場合は90%、重作業の仕事の場合は110%をかける。

(2)栄養のバランスをよくする。
偏食をなくし、いろいろな食品を食べましょう。目安は、1日30品目以上です。

(3)1日3食を基本とし、規則正しい食事時間を続ける。
朝食、昼食、夕食を規則正しくとりましょう。(間隔は5~6時間)
朝食を軽くしたい人は、できるだけ生ジュースやバナナ等で補給しましょう。
食事の間隔が乱れたり不規則になるとインスリン分泌が悪くなります。できるだけ時間と量は守りましょう。
どうしてもというときは、少しの間食で間に合わせましょう。

(4)よく噛んで食べ、腹八分目を守る
よく「腹八分目」といわれますが、高血糖の食事療法では、「腹八分目」もしくは「腹七分目」とします。
そのためには、よく噛んでゆっくりと食べ、満腹中枢を適切に刺激します。
生活習慣病の人には早食いの人が多く「一食15分以内」という人が多くいます。
最低30分以上かけて食事をします。
ゆっくり食べていると、ずっと少ない食事量でお腹が一杯になってくるのを感じます。

(5)食物繊維を豊富にとりましょう。
野菜などに多く含まれる食物繊維は、小腸で糖の吸収を遅らせる働きがあり、食後の血糖値の急激な上昇を抑えすい臓の負担を軽減させます。
日本人の成人男女の一日の摂取基準は(厚生労働省)は20gですが、高血糖の人は30gを目標にしましょう。

(6)外食を減らしましょう。
外食は、総じて高カロリー・高脂肪です。
また、丼類やめん類は、栄養素が脂質と脂肪に偏っています。
昼食は仕方ないにしても、お酒を飲みながらの外食を続けることは高血糖を悪化させます。

(7)少量美食主義
「量より質」つまり高品質のおいしいお肉やお魚、旬の野菜や果物等の食材を適量づつ、少量で豪華な食事生活を目指しましょう。