血糖値は低ければ低いほどよいのでしょうか?!
それは違います。身体の細胞はブドウ糖をエネルギー源として動いています
ので、血液中のブドウ糖が低くなりすぎると、危険信号として、低血糖症状を発します。
この際、血管は収縮して血圧は上昇し、細胞は栄養不良に陥りますので、身体にはよくないのです。
特に血糖の高い状態が続いた人は、急に血糖を下げると網膜症をかえって進行させることにもなり、注意が必要です。
粗食は禁物!!
血糖値に合わせて食事を調整するのではなく、体格と運動量から必要な食事量を決め、必要量を毎食バランスよくとることが重要です。
過食はもちろん禁物ですが、血糖値を下げる目的で粗食にするのも逆効果です。
血糖値は下がっても、かえって血管や神経をもろくして、糖尿病を悪化させます。タンパク質や脂肪が丈夫な身体の原料であることをわすれないようにしましょう。
食事療法、運動療法を怠って薬に依存していませんか?
日本の糖尿病患者のほとんどは、薬を使わなくても食事療法と運動療法を適切に行うことによってコントロールできる2型糖尿病です。
しかし、人間の本能のひとつである食欲に勝つのは容易なことではありません。
また運動を行うためには1日の中で時間をつくる必要がありますから、運動療法が理想通りにいかない患者さんは少なくありません。
だからといって飲み薬がそれらの代わりになることは決してありません。
また、薬の効き目もだんだん薄れてくる上に副作用の危険も伴います。
飲み薬療法はあくまでも補助療法だということを肝に免じておきましょう。