女性ならダイエットの経験が1度や2度はありますよね。
ケーキやチョコレートなどの甘いものは、やめようと思えば思うほど、欲しくなってしまうようです。
甘いものはダイエットだけでなく、糖尿病予防・治療でも食べ過ぎは厳禁。
でも、甘いものを食べる=糖尿病になる、ということではありません。
糖尿病という名前から、糖を摂取しすぎると良くないようなイメージですが、糖尿病は血液中のブドウ糖が基準値よりも多い状態が長く続くことを言います。
糖尿病の『糖』とは、砂糖の糖ではなくブドウ糖の糖。
もちろん、甘いものの食べ過ぎは良くありませんが、糖尿病の本質はこのブドウ糖をコントロールすることにあるのです。
甘いものだけが糖じゃない
先ほどご説明した通り、糖とは砂糖のことではなくブドウ糖のこと。
砂糖や果物に含まれる果糖類は体内に入るとブドウ糖になります。
それなら、砂糖=ブドウ糖で同じことのようですが、ご飯やパンなどの炭水化物やジャガイモなどのデンプンもブドウ糖になります。
このように体内に吸収されるとブドウ糖に変化するものを糖質といい、糖質の摂取量を制限することで糖尿病を改善しようとする食事療法を糖質制限といいます。
糖質制限の効果については賛否あり、まだまだ研究段階ですが、これまでの摂取カロリー制限だけでなく、様々な手法が取り入れられています。
現在のところは、バランスの良い食事を心がけるのが一番かもしれません。
長く続けられる食事を
甘いものを食べない、糖質を摂らないなど、極端な食事制限を行うと、かえってリバウンドをおこしたり、ストレスによる過食など長続きしにくいものです。
徐々に食事の量を減らしたり、内容を変化させることで、食生活に慣れるようにしましょう。
また、今日食べ過ぎたから明日はちょっと控えよう、甘いものを3日我慢したから今日は高級チョコレートをひとつ食べよう、など自分にご褒美をあげるのも長続きの秘訣です。
もちろん、パーフェクトの食生活に越したことはありませんが、仕事の付き合いや接待など、日常生活をおくる上で100%予定通りにはいきません。
糖尿病予防・治療は、始めてすぐに効果の出るものではなく、長く続けて習慣化することが大切なのです。
食事療法だけに頼らない
糖尿病治療に食事療法は欠かせませんが、運動療法や禁煙も極めて重要な生活改善です。
ちょっと食べ過ぎたから、ウォーキングを2km長くしてみるなど、自分への負い目をストレスにせず、バランスよく治療が行えることもメリットのひとつ。
禁煙による体重の増加も、食事・運動の両面からカバーすることができます。
甘いものを控えないわけにはいきませんが、極端にやめてしまうという必要はありません。
糖尿病を発症している場合には担当医と相談し、自分に合った治療法を見つけましょう。