高脂血症とは?

糖尿病や高脂血症は個々の病気だけでも動脈硬化の引き金になる恐ろしい病気です。

さらに、その2つが合併すると、単なる足し算以上に動脈硬化を進展させます。

また、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞など生命にかかわる病気に陥る可能性も高まります。

●高脂血症とは・・・?

血液の中に、脂肪の一種であるコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)が増えた状態のことです。

血液中にコレステロールが多いと「高コレステロール血症」、中性脂肪が多いと「高トリグリセライド血症」と診断されます。

脂質が増えすぎると?

コレステロールや中性脂肪などの脂質は、血管の壁にたまって血管を詰まらせたり傷つけ、動脈硬化をもたらします。

特に、心臓の冠状動脈の血流が悪くなって狭心症や心筋梗塞などを起こす確率が高くなります。

高脂血症と糖尿病が合併すると?

高コレステロール状態と関係があるのは主に「粥(じゅく)状硬化」です。

これは、太い動脈や冠状動脈(心臓)の中にできやすいものです。

糖尿病になると血管内が傷つきやすく、血管内に血液の固まりができやすくなります。

 

そのうえコレステロールが高くなるとコレステロールの結晶がたまり、その部分がはがれたりします。

傷ができた部分を修復するのに血液が固まり塞ぎますが、これでまた血液の流れがじゃまされて渦が生じてしまい、その渦状になった血液の流れが血管を傷つけたりします。

 

このような高脂血症と糖尿病の「相乗効果」によって、血管壁の血液の固まりが大きくなっていくと、血管の内腔が狭くなり、しまいには塞がってしまったりします。

冠状動脈の内腔が狭くなった状態では、走ったりして心臓にたくさん血液が必要な場合にも十分供給されず、血液が不足、つまり酸素不足になって危険信号としての狭心症の痛みが起こります。

完全につまってしまうと、これが心筋梗塞というわけです。

 

コレステロールが低すぎると危険?

コレステロールといえば悪役のイメージですが、実際はそうではありません。

人の身体にとってなくてはならないものなのです。

 

コレステロールの役割

1.細胞を包む細胞膜の形成

2.筋肉をつくるホルモンの原料としても必要

3.栄養分の分解や吸収をする胆汁酸のもと

4.免疫力を高める

コレステロールが足りなくなれば、身体に不都合が生じるのは当たり前です。

コレステロールが低いと神経機能の衰え、感染症の増加、最近では免疫力の低下からガンが増え死亡率が高まるという研究報告もあります。

ガンや肝炎にかかっている方はコレステロール値を通常より高め(220~280)に保つほうが良いという臨床データもあるので、むやみやたらに数値を下げればいいというものではないようです。