血糖自己測定Q&A

血糖と尿糖の違いは?

従来自宅で行う検査としては尿糖がさかんに調べられていましたが、最近は血糖測定に取って代わられています。なぜ尿糖検査では不十分なのでしょうか。

尿糖測定は、採血の苦痛がない点がメリットですが、反面、尿糖は血糖値が160~180mg/dL(個人差がある) を超えないと出ないため、それ以下の場合に、すべて陰性となってしまう問題点があります。

したがって、その時の血糖が、正常値の範囲内か低血糖なのかが判断できないため、正確な血糖値が必要な場合は、血糖測定が必要です。

逆に、血糖が安定し比較的軽度の患者さんは、尿糖測定だけでよい場合もあります。

血糖自己測定に健康保険が適用されるのですか?

医師の指導のもとでインスリン療法を行っている人のみの適用で、その他は自己負担になります。

血糖自己測定にかかる費用のうちの一部自己負担金額(2割または3割)、あるいはインスリン療法以外の治療を受けている患者さんが血糖自己測定をする場合の費用は、いずれも医療費控除の対象になります。

血糖自己測定器はいくら位するものなのですか?

測定器本体は9,000~12,000円、採血用の器具が3,000~4,000円、血糖測定用使い捨てチップ・センサーが25回分で2,500円~4,000円前後位です。
※一般的にはまだまだ月に1、2回の通院時に採血して得た血糖値をもとに、治療が行われています。従って、医師の治療方針が適切でない場合も出てきます。

血糖自己測定を生活に取り入れることによって、ひとつひとつの行為が血糖に及ぼす影響、病状との関係などなど、理解が深まり、その結果、血糖コントロールの改善が一段と可能になります。

病院の検査、治療だけに頼らず自分の体は自分自身で管理するということを常日頃から認識するということはとても大事なことですね。