高血糖状態から現れる症状
食べても食べても痩せていく・・・
高血糖により摂取した糖が尿と一緒に排泄されてしまうため、エネルギーとして利用されず、筋肉や脂肪がエネルギーとして利用されるためです。
のどが渇きやすい、トイレの回数が増えた、尿量が多い・・・
高血糖状態になると、尿と一緒に糖が排泄されるようになります。
このとき、糖の濃度を下げる為にたくさんの水分が必要になります。
それでのどが渇きやすくなり、多くの水分を摂取すると尿の回数や量も増えます。
からだがだるい、疲れやすい・・・
エネルギー源であるブドウ糖を、各細胞がうまく取り込めないので疲れやすくなるのです。
合併症の症状
歯周病・・・
糖尿病患者の95%に歯周病があるといわれています。
糖尿病になると免疫力の低下、高血糖により口腔内の細菌の活発化、血液循環の悪化による栄養の供給や組織の修復が悪くなるなどの原因で歯周病になります。
おできが治りにくい、化膿しやすい・・・
細菌に対する抵抗力の低下、血液循環が悪い為に起こる栄養や酸素の供給不足が原因です。
目がかすんだり見えにくくなる
高血糖状態になると網膜などの血流が悪くなり、栄養や酸素の供給も不十分になります。
また血管ももろくなって眼底出血などを起こし、視力に障害が出ます。
こむら返りが頻繁に起きる、足にしびれがある・・・
高血糖の為に細小血管の血流が悪くなったり、神経細胞にソルビトールという物質がたまったりして末梢神経に障害が生じます。
糖尿病は全身を巡っている血管に関わる病気なので、このほかにも糖尿病関連の症状はたくさんあります。
「歳だから」「疲れているから」などと決めつけないで、少しでも異常を感じたり、症状に心当たりがあれば糖尿病を疑ってみることも必要です。