たんぱく質や脂質はゆっくりとブドウ糖に変化する

横の緑の線が時間です。縦がどれだけ血糖に変化したかという割合です。たんぱく質・脂肪は、それぞれ50%・10%が糖質に変化します。そのスピードは非常にゆるやかです。

食後に血糖値が急上昇

でも、炭水化物は食後2時間以内に100%糖質に変化します。 この急激な変化に対して、インシュリンが働き、健全な人は血管内の血糖値上昇を抑えることができます。 インシュリンの効果の低い人や出にくい人、つまり糖尿病の人は血糖値のコントロールがうまくいきません。 ブドウ糖は血管内でとどまります。これが一番危険なのです。

炭水化物は、糖質のかたまりです。できるだけ食べないことが重要です。
たんぱく質にも糖質は含まれますので、良質なたんぱく質で糖質の補充をすることが重要です。

徐々に血管を傷つける・サイレントキラー

栄養源であるはずのブドウ糖が、体を傷つけてしまう

とどまったブドウ糖は血管を傷つけます。糖尿病の人に心筋梗塞(心臓の血管が詰り、心臓の筋肉が壊れる)や動脈硬化(血管が硬くなり血液の流れが悪くなる)がおこりやすいのはそのためです。

もともと、血管は高血糖状態に耐えうるようにできてはいません。血糖を体の隅々までエネルギーとして運搬する役目を持ちながら、高血糖という高負荷状態に耐えれるようにできていないのです。

人間を含め動物は生存そのものが飢餓との戦いであり、難しい言葉で言うと”ホメオスタシス”(生命維持機能)として、生き残るということに体そのものを変化させてきましたから、低血糖に対する防御本能は持ち合わせていても、その逆は必要なかったのです。

摂りすぎたブドウ糖が、すべての原因

体内に取り込まれた炭水化物はオリゴ糖に分解され、腸のなかでα-グリコシターゼという酵素によってブドウ糖などに分解されます。ブドウ糖は、腸壁から吸収され血液を通して肝臓に運ばれ、エネルギー源として蓄えられます。ところが、糖分が過剰に吸収された場合、肝臓に蓄えられなかった余分なブドウ糖は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって中性脂肪に合成されます。この中性脂肪こそが、肥満の原因であり、さらに糖尿病などの生活習慣病を誘発するのです。

糖尿病になると、様々な二次的な障害(高血圧・心筋梗塞・脳梗塞等)の症状が現れてくるのも、そこに原因があります。

糖尿病が、サイレントキラーと言われるのは自覚症状が無いところに現れるからです。 血管が痛いと言う人を聞いたことが無いように、じわりじわりと体の中の伝達経路を徐々に侵し、心臓や脳という非常に重要な器官を破壊し続けるのです。症状が現れて、外科的な手術を行わなければならない必要に迫られたときに、血管がボロボロでは手術もできません。手術には体力が必要です。